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論説・コラム

節電とコストダウンを両立させるBEMS
相談委員 大谷昭二 平成25年7月2日(金)
特定非営利活動法人 日本住宅性能検査協会
理事長 大谷昭二

節電とコストダウンを両立させるBEMS

<ビル向けエネルギー管理システム・BEMS補助金制度の利用を>
2012年度から総額300億円の国家予算で大々的に始まったBEMS(ビル向けエネルギー管理システム)の補助金制度が新たな局面を迎えます。
BEMSとはBuilding and Energy Management Systemの略で、ビル管理システムのことを指します。ビルの機器・設備等の運転管理によってエネルギー消費量の削減を図るためのシステムの事です。系統別に多くの計測器を設置しなければなりません。サーバにつなぐための工事も必要など、初期投資コストがかかります。また、専門家による分析が必要な場合、ランニングコストもかかります。各計測値を分析し、各設備を最適に制御することで、必要以上のエネルギーを省くことができた場合の維持費用削減のメリットは大きいものがあります。
ビル全体・フロア全体の使用電力を把握し、PC・サーバから電源・照明まで総合的に制御することでオフィス全体の省エネを実現、さらに利用状況をリアルタイムで見える化することで無理の無い継続的な電力削減を実現します。
エネルギー管理システム導入促進事業(BEMS補助金制度)は、契約電力50KW〜500KWの高圧小口需要家を対象に、BEMSアグリゲータが提供するシステムで補助を受けられる制度です。最大で設備費の2分の1、工事費の3分の1が補助されます。
BEMSアグリゲータとは、SII一般社団法人環境共創イニシアチブと補助事業者(BEMS導入者)との間に位置し、中小ビル等にBEMSを導入するとともに、クラウド等によって自ら集中管理システムを設置し、補助事業者に対しエネルギー管理支援サービス(電力消費量を把握し節電を支援するコンサルティングサービス)を行うエネルギー利用情報管理運営者として、SIIに登録を受けたもののことです。

《導入例》、<地方自治体におけるBEMS導入事業提案募集の例>
* 浜松市は、エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)において、特定事業者と指定されていることから、エネルギー削減目標の達成に向け、市有施設の省エネルギー化に取り組んでおり、BEMSを導入し、エネルギー使用量を削減することを目的とした事業を行います。(浜松市事業趣旨より) 採択施設として、浜松市鴨江分庁舎、浜松市はまゆう図書館、浜松市いきいきプラザ天竜川、浜松市三ヶ日総合福祉センター、浜松市雄踏文化センターの5施設。
<ビル・オフィス>自社ビル内オフィスはもちろんのこと、テナントビルのオフィスなど事務所空間の蓄電・節電や省エネ化を実現、また、電気の使用が高まる時間帯のピークカット、ピークシフトも実現できる。
老朽化したビル(築20年以上)に後付で監視・制御システムを装着、消費電力を見える化したことで、次の効果を得られた。重点マネジメント個所の明確化、社員の節電意識の向上とふるまい変革、遠隔地制御(照明のON/OFF)、個別最適化の実現(フロア単位からゾーン単位での制御)、消費電力の削減、大口需要家からはずれることを実現。
<病院>、蓄電・節電設備の導入によるミニグリッド化も可能であるため、災害時や計画停電時の緊急治療室や病室内の電力確保が目的。夏場の電気の使用が高まる時間帯のピークカット、ピークシフトもできるため、快適な空間を作り上げることが可能。導入箇所として、365日24時間点灯のナースステーションに着眼し採算性を考慮して導入された。ナースステーション4か所の蛍光灯計58本をKOYO製ピカソナ21Wタイプに取り替え、それによってナースステーションの照明にかかる電気代を約半分にすることができた。また、従来の蛍光灯よりも明るくなることで、業務効率が向上することも期待される。(埼玉県北足立郡)。
<工場> 電力使用量(デマンド値)が把握出来る様になり、また製造ラインごと、また稼働日ごとに電力使用量が把握できる様になった。 把握した電力使用量に応じた電気料金契約に変更し、電気基本料金が下がった。投資回収期間も2年を下回る見込みだ。またLED照明など省エネ設備の導入も進めて行く方向だ。(和歌山市)
<ガソリンスタンド>昨年の電気代は年間119万円だった、今年は、電気使用料がPVで年間9万円、LEDで10万円強を確実に削減できる見込みである。さらにピークカットで契約電力を減らしていけば、基本料金でさらに年間9万円を削減できる見込みで、合計で年間28万円の節約効果で、全体で約25%の削減が見込める。また、1,000万円を超えるイニシャルコストも3分の2は補助金で賄えるため、10年強で投資を回収できる予定。これらに加え、CSR(企業の社会的責任)の観点で環境へ取り組んでいるという姿勢を企業ブランディングとして伝えられる。定性的効果も定量的効果にもまして大きな効果と言える。(静岡県伊東市)
電気料金には、デマンドから決められる基本料金と使用電力量分の金額がかかっています。電気料金の仕組みのポイントを押さえることで、電力コストを削減でき、なおかつ業務に支障のない節電が可能になります。


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