日本不動産仲裁機構は、住宅産業に起因する紛争の公平かつ簡易・低廉な解決を目的としています。

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論説・コラム

【特別インタビュー】
競売不動産取扱主任者とADRの関わり−そこにあるビジネスチャンスとは−
代表理事 青山 一広氏
一般社団法人不動産競売流通協会
格安での物件仕入を可能にする競売
市場価格の7割前後の価格で落札できるケースも多い競売という仕組み。安く不動産が購入できるとあって、近年では広く一般の方にも認知度が高まってきています。しかし、業務として競売不動産を取扱っている不動産事業者はそう多くはありません。なぜなら、多くの不動産事業者は競売に関する知識がなく、「自分には取扱うことができない」と考えているからです。しかし、このような現状は大変「もったいない」と言えるでしょう。なぜなら、競売に関する法律やルールはしっかりと整備されており、正しい知識とノウハウを持っていれば、どなたでも格安で物件を仕入れるチャンスがあるからです。
競売不動産取扱主任者とは
競売不動産を取扱う上で知っておかなければならない法律知識やルールを学ぶことができるのが「競売不動産取扱主任者」の資格です。試験勉強では主に入札から落札、明渡に至るまでに必要な知識を学ぶことができます。そしてさらに実務ノウハウを習得してお客様に対してコンサルティングをしたい、またはご自身でよりスムーズに競売不動産を取扱いたいという方のために会員制度を設けています。会員には様々な業務指南やノウハウ提供を行うなど、正しく競売不動産を取扱うための盤石の支援体制を用意しています。
競売不動産取扱主任者の魅力
競売不動産の取扱いノウハウを得た競売不動産取扱主任者は、不動産仕入の場面で無類の強さを発揮します。それは当然、物件を安く買うことができるからです。不動産業というフィールドでビジネスをしていく上で、これ程有利なことはありません。自分自身での活用はもちろん、土地を探しているお客様やマイホームを建てたいお客様からも選ばれることでしょう。例えば「競売+リノベーション」というのも面白い発想です。競売というルートでの不動産取得に、どうしても不安を感じるお客様もおられます。だからこそ、「競売に精通しているという証」を持っている競売不動産取扱主任者は、他事業者と比べて圧倒的な信頼を得ることができるのです。
ADR調停人基礎資格として
そしてさらに、この資格に「説得力の根拠」を持たせるのが「ADR調停人の基礎資格」という位置づけであると考えています。「競売不動産をめぐってトラブルが発生したらどうしよう」というお客様の不安を「プラスアルファの説得力」を持って安心感に変えることができるのです。万が一、トラブルが発生した際でも法務大臣認証ADRの調停人としてトラブルを解決に導ける存在。お客様がADR調停人資格を持つ競売不動産取扱主任者を選ばない理由を探す方が困難です。
競売に関するADR事例
ここで一つ、競売に関するADR事例を紹介します。横浜市にある戸建て物件を落札したA氏。レインズ実勢売出価格が2,200万円前後のところ、1,650万円で手にすることができたのですが、前所有者が立ち退きに応じてくれない。ここで、競売不動産取扱主任者のB氏を調停人としたADRが実施されました。B氏が前所有者の話をじっくり聞いたところ、A氏に「出ていけ」と言われ続けたために感情的になってしまっていたこと、資金が心細くなかなか引越しを実行に移せなかったこと、さらに競売という仕組みについて理解をしていないことが分かりました。そこでB氏は、まず競売に関する法律について説明し、前所有者の理解を求めました。加えてA氏に引越し費用の負担を提案。A氏がこれを承諾し、前所有者も退去を了承したため、無事に和解となりました。これは、競売不動産取扱主任者ならではのスムーズなトラブル解決事例といえるでしょう。
ADRだからこその可能とは
ご紹介した事例からは、ADR調停人には弁護士が持つような法律知識やトラブル解決ノウハウが必要なわけではないことがお分かりいただけると思います。競売不動産取扱主任者として保有している業務知識や当事者の気持ちを考える想像力があれば、実施することができるのです。また、「引越し費用を提供する」という提案も、感情的になってしまっていた前所有者の気持ちを解きほぐすことにつながったと考えられます。仮に強制執行という結末を迎えていれば、A氏にも後味の悪さが残ったかもしれません。このように、ADRにはトラブル解決の新たな可能性があります。ADR調停人となった競売不動産取扱主任者の皆さまには、このADRという仕組みの普及・啓蒙活動も担っていただければと思います。
      
<対象は全不動産・建築事業者様>競売に取組むことでさらなる事業発展を
競売不動産を取扱えるようになった不動産事業者や建築事業者は、業務の範囲が格段に広がります。競売で取得した物件をどのように活用するのか。リノベーション、セカンドハウス、民泊、投資など、想像力次第です。まだ競売に触れたことのない方は、ぜひ関心を持ち、競売不動産取扱主任者資格の取得を検討してみてください。初めての方も不安に思うことはありません。競売という仕組みを活用し、皆さまの事業をより発展させていただければ幸いです。
一般社団法人不動産競売流通協会(FKR)
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当機構は、全国の法律家及び不動産流通に関わる各分野の専門団体とのネットワークによって形成される民間ADR機構です。弁護士、司法書士によって組織される法律委員と、建築士、その他の専門資格所持者、学識経験者によって組織される専門委員によって構成されています。不動産の取引・施工・その他のトラブルについて、ADR(裁判外紛争解決)手続きによって、適正かつ迅速に解決することを目的とします。

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